芸人エッセイ 至極のおすすめ1冊!! ハライチ岩井勇気さんの著書

エッセイ

僕が紹介する本は「僕の人生には事件が起きない」 著者:ハライチ 岩井勇気

面白い話をテレビで話すのが苦手

ライブやクラブではしゃぐのは好きではない

リアクションが苦手

人生において衝撃だったエピソード、芸人ならではの貧乏エピソードは持っていない

ただお笑いが好き

この本の特徴:読む手が止まらなくなる!

 エッセイが24個あるのだが、一つひとつが5ページほどなので「1つ読むか」といった感じで本に向き合いやすいのと、やはり面白いので「次も気になるな」と、岩井さんの魅力に引き込まれて行き、下手したら1日で読み終わってしまうんではないかと思う。
岩井さんのひねくれている性格が前面に出たエッセイで、心の内をすべて話しているので、ドキッとする人もいるかもしれない。なかなか毒を吐いているからだ。しかしそれが癖になってしまう人もいるかも!!

そんな最高のエッセイを紹介していきます!

この本は噛んでも噛んでも味がする

本とテレビ

 本の著者の岩井さんが作中で、”テレビというのは面白い部分を切り取っただけのメディアである”と言っていた。僕はテレビが好きで子供の時は本は読まずにテレビに夢中になっていた。テレビに出ている芸人さんが面白いネタをやって、バラエティ番組ではドッキリで芸人を落とし穴に落としたり、動物番組では癒しを与えてくれるし、金曜ロードショーや土曜プレミアムでは心が湧く映画や感動する映画を放送してくれるテレビというのは、最高に面白いものだ。

本は滅多に手に取ることもなく、たまに手に取ったと思えば10ページほど読み、一度休憩をしたらもう読まれることはないものだった。

しかし、大学生になってから読書をしてみると子供の時に味わうことができなかった面白さに出会うことができた。子供の時は味付けの濃いテレビを見続けても飽きなかった。だってずっと甘いし、辛いし、酸っぱいしで美味しい。子供の時はそれでよかったのだが、20歳を超えるとそうもいかなくなる。感情が大きく動くと疲れてしまうのだ。これは最近になってたが、「面白い」とは何か?というのもわからなくなっている。テレビを見て笑っている時、自分は本当に意味を理解して笑っているのか、テレビに対して愛想笑いを振りまいていないか?など考えしてしまい、ほんとに疲れる。なので最近は大好きなバラエティ番組を控えるようにしている。

そのため大学生になってから読書の量が増えた。本のジャンルでエッセイというのは一番読みやすいのかもしれない。まずエッセイを書いている人がだいたい有名人ということもあり、今回で言うと岩井さんのことはラジオも聞いていることもあり(ハライチのターン)、ある程度知っていたので本と向き合うことができた。

岩井さんは世間のイメージ通りの人

 そんな僕の話はどうでもいいのです。岩井さんのエッセイを紹介するのだ。

ハライチは世間のイメージとして、澤部さんがテンションが高く・明るい方であり、岩井さんは暗くて・ひねくれていて、澤部さんの陰の方だという一般的なイメージ通りの人です。ライブや知らない人が集まってワイワイする場所は苦手だし、同窓会も好きではないのだ。同窓会に行けば「有名人!」「人気者だ!」などと囃されるから居心地が悪くなる。

さらに、仲の良い後輩もそんなにいない。一人だけよく飲みに行く後輩がいるらしい。しかしその後輩はご飯をご馳走してもらっても”ご馳走様でした”も言い忘れる、誕生日プレゼントを忘れてくる人らしい。「後輩力」なるものがあるのならば0に等しい。けれどそんな後輩と仲良しなのが岩井勇気である。

一見クールで物事に関心を示すことも少なそうに見えるが、本書からは岩井さんが意外と熱い人間だと僕は感じた。やりたいと思ったことは押し通すし、とても行動も早い。何よりも人を見る目がとてもある。芸人さんに多い傾向があるかもしれないが、何気ない会話や出来事に感情移入が激しい。特に「棚」と「澤部さん」に対して熱が帯びていた。
また芸人さんならではの視点も楽しめるだろう。

「芸人」という職業だからといって波乱万丈ではない

 芸人さんはテレビ・ラジオでも最近起こったエピソードを話さなくてはならない。エピソードトークは芸人という職業の一種の仕事ではあるのかもしれない。面白いか面白くないかは置いておいて、ある程度”何かが起こった”という話をしなくてはいけないという既成概念をみなさん持っているようで、毎週ラジオがある芸人さんはこのエピソードトークが話せるか話せないかで苦労しているようだ。

岩井さんは言う、芸人だからと言って面白いことが降ってくることはない!と。この本のタイトルにもあるように人生で事件はそんなに起きない。たくさん事件が起きていたら、トークは生まれるかもしれないが疲れてしまう。そらそうだと思った。

岩井さんは子供の頃にとても貧乏だったという経験もないし、若手の時の下積みが10年もあってバイトをしながら、休む暇もなかったということもないし、芸人には珍しく芸歴3年ほどでテレビに出始めたのだ。なので波乱万丈な人生ではない。

実際この本で書かれていたエピソードはどれも普段の日常を切り取ったものであった。同窓会に呼ばれて行ったり、好きな現代アートを見に行ったり、家具を組み立てる、などなど。端的にエピソードを話せばそれまでだが、岩井さんはとても感性が豊かだ。特に人や物に感情移入する描写がとても面白かった。”これをするからこういう人なんだ”とか”あっこういうことを言ってくるタイプの人かぁ~”という感想を持つのだが、本の中で出てくる登場人物全員がキャラを持っており、面白みがある。

この本の中で一番好きな文章として、次のものがある。

「普通に生活している日常を面白がりたい。毒にも薬にもならないどうでもいいことが笑えたりする。それが少し視点を変えるだけで全然違うように見えたりもする。」

僕の人生には事件が起きない 「澤部と僕と」

僕はこの文章が好きだ。何でもない日常を楽しもうではないか。岩井さんの相方の澤部さんはとても明るくて元気というイメージで岩井さんはその陰でひねくれているというイメージがあったが、この考えにひねくれのひの文字もない。最高に前向きな言葉だ。僕は日常的な出来事を芸人さん1人ひとり違う視点で見て、表現の仕方がとても好きだ。なにも、事件なんか起きなくても十分面白いのだから。

まとめ

  芸人さんの文章、特に”ひねくれている”というイメージを持つ芸人さんは言葉に書き起こすことで味がものすごく出る。ひねくれの中に熱も帯びており、子供の一面も持ち合わせている岩井さんの魅力が少しでも伝えることができたなら幸いです。

Amazon.co.jp: 僕の人生には事件が起きない eBook: 岩井勇気: Kindleストア
Amazon.co.jp: 僕の人生には事件が起きない eBook: 岩井勇気: Kindleストア

コメント

タイトルとURLをコピーしました